文学散歩:八甲田山

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文学散歩第2回、
新田次郎『八甲田山死の彷徨』です。
この作品は個人的に、映画の印象の方が強いですが…。


今年3月上旬、青森に行ってきました。
目的は八甲田山に行くこと、雪中行軍遭難資料館に行くこと。

八甲田山までは青森駅からJRのバスで1時間程かかりました。
本数が少なく、往復の時間も考えると思っていたより時間を割く必要がありました。
後述の資料館もそうですが、青森は交通の便が良くないので、
公共交通機関で移動しようと思うと時間を取られます。
その為、一日でたくさんの場所を見て回るのは困難でした。
本当は太宰治の生家なども行きたかったんですが、
これはかなり距離が離れていると案内所で知り断念。

 道中にはまだまだ雪の壁が…。














ロープウェーで八甲田山頂へ。
この日は青森市内で7℃くらいだったと思います。
比較的暖かい日と言われていたんですが、(と言っても関東の人間からするとめちゃめちゃ寒い!でも東北の人は薄着なので冬のコートでは浮いていました)
山頂の気温はマイナス7℃!!
極寒の世界です。
写真では晴れていますが、一時吹雪いていました。
山頂では息を吸ったら肺まで凍り付くような苦しさ。
そして何より、カメラを持つ手が凍るように痛い。
人生で一番寒い思いをした気がします。
八甲田山の厳しさ体感。といっても厳冬期にはこの何倍も寒いのですが…。
ちなみに、雪中行軍で歩兵隊は山頂までは登っていないそうです。
山のごく低い辺りで遭難していたとのこと。
遭難資料館のある辺りの方が遭難地域に近いんだそうです。













この時期では観光客もいないだろうと思ったのですが、
大勢のスキーヤーでロープウェーのゴンドラは混み混みでした。
ロープウェーの駅では映画『八甲田山』のロケ隊の写真等が展示されています。
ファンの方は見に行かれてみては。


八甲田山雪中行軍遭難資料館』 は
青森駅からバスで20分くらいだったと思います。
これも本数が少ないので時間には注意が必要です。
八甲田山と資料館を接続しているバスはありません。

























資料館にある後藤伍長像のレプリカ版。(館内撮影可)
仮死状態で発見された当時の立ち姿。
本物の像は伍長が発見された場所に立ってるそうですが、
見に行くのは車が無いと難しい場所です。
後藤伍長は捜索隊に最初に発見され、彼の証言で遭難地域が判明しました。
館内は展示資料の他、映画『八甲田山』の台本等、図書資料が結構充実していました。
バスの待ち時間にじっくり読むのもおすすめ。
資料館は幸畑墓苑と同じ敷地にあり、この墓苑は雪中行軍で亡くなった方々のためのものです。



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